アートディレクターが派遣で働くには?

アートディレクターが派遣として働くのは、他の雇用形態と比べてどうなのでしょうか。
ここではアートディレクターの派遣の働き方について、仕事内容、時給(月収)、仕事例等から考察していきます。
派遣のアートディレクターという働き方を考えている人の参考になればと思います。

派遣アートディレクターの仕事内容

派遣アートディレクターの仕事内容は、正社員や業務委託で働くのとそれほど変わらず、以下のような仕事内容になることが多いです。

  • 制作指示書の作成
  • ワイヤーフレーム作成
  • デザインチェック
  • 制作進行管理
  • 外注管理

しかし、アートディレクターの派遣案件は、WEBデザイナーやWEBディレクター案件と比べても非常に少なくなっています。
さらにそのほとんどが、ゲーム業界のものになります。
ゲーム業界以外での派遣のアートディレクターの仕事を探すのは難しいかもしれませんので、注意が必要です。

派遣のアートディレクターになるためのスキル

アートディレクターは、デザイナーやディレクターとしての実務経験を求められることが多い職種です。
派遣においてもそれは同様で、デザイナーやディレクターを経てから、アートディレクターとしての実務経験を必要とされるものが多いです。
また、派遣といっても、アートディレクターはデザイン面の指示を出したり、デザイナーを取りまとめる役割を担います。
コミニュケーションスキルはもちろん、制作指揮のスキルも求められます。
また、派遣のアートディレクター案件はそのほとんどがゲーム業界のものなので、ゲーム業界での実務経験も大事になってくるでしょう。

アートディレクター

派遣アートディレクターの案件例

自社ゲームタイトルのアートディレクター

作業内容
  • 外注イラストのフィードバック対応
  • 制作指示書の作成
要求スキル/必要経験
  • イラストのディレクション経験
  • 進行管理経験
時給
  • 2,000円~

ゲームグラフィックのアートディレクター

作業内容
  • ビジュアル品質を監修
  • 各デザインのガイドラインを策定
要求スキル/必要経験
  • 画像パーツ/イラストデザイン
  • 制作進行管理
時給
  • 1,900円~

ソーシャルゲームのアートディレクション

作業内容
  • UI/UX設計及びデザイン
  • デザインルール、コンセプトの立案
要求スキル/必要経験
  • ソーシャルゲームのアートディレクション経験
  • デザイナーチームのマネジメント
時給
  • 2,400円~

大手ゲーム企業でのアートディレクション

作業内容
  • デザイナーの進行管理やチェックバック
  • 外注企業とのやり取り
要求スキル/必要経験
  • ゲーム制作における進行管理経験
  • 外注管理経験
時給
  • 2,500円~

派遣アートディレクターの平均時給

派遣アートディレクターの時給をいろいろな派遣会社の求人で調べてみると、1,800〜2,500円程度のものが多くありました。
アートディレクターが求められるスキルから考えると、それほど高い時給ではない感じがします。
WEBデザイナーやWEBディレクターでも時給が2,000円を超えるものは多いので、デザイン経験やディレクション経験がある人はデザイナーやディレクターの求人も探してみることをおすすめします。

正社員との年収比較

派遣アートディレクターの年収を正社員と比較してみます。
もちろん求人によって時給は変わりますが、上記の案件例を参考にここではアートディレクターの時給を2,300円で計算してみます。

時給2,300円で1日8時間、月20日働いた場合の年収は
2300(円)✕8(時間)20(日)✕12(月)=441万円になります。
おおよその平均時給で換算すると、アートディレクターは派遣だと441万円の年収を稼げることになります。

正社員 派遣
およそ485万円 441万円程度
(時給2,300円の場合)

アートディレクターはフルタイムの派遣で残業をしない場合、平均年収は441万円程度になり、これは正社員の年収より若干少ない計算になります。

派遣のアートディレクターとして働くことのメリット

アートディレクターが派遣で働く場合、上記のように時給2,300円だと年収は440万程度になります。
これは正社員の平均年収よりも少ない額ですが、派遣の場合は残業がほとんどないか、あっても月に20時間程度のものが多いです。
もちろん残業した分はすべて残業代として支払われますし、案件にもよりますが正社員より残業は少ないことが多いので、自分のライフプランを確立しやすいといえます。
また、派遣でいくつもの現場を経験すると、それだけいろいろな仕事に携わることもでき、アートディレクターとしてのスキルアップも期待できます。

アートディレクターにおすすめな派遣会社

レバテックキャリア

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レバテックキャリアは、エンジニアやクリエイター専門の転職エージェントですが、派遣求人も取り扱っています。アートディレクターとして働きたいけど正社員か派遣か迷っているという人にもおすすめです。
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パーソルテクノロジースタッフ

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フリーランスのアートディレクターとの比較

アートディレクターの派遣の仕事は求人数がそれほどないので、派遣で見つからないときは、フリーランスの仕事もチェックしてみるとよいでしょう。
フリーランスと仕事内容はそれほど変わりませんが、報酬はフリーランスのほうが高くなります。

フリーランスについては、こちらにも記事を書きましたので参考にしてください。
»アートディレクターはフリーランスになったほうが良い?