アートディレクターを徹底解剖!仕事内容や平均年収は?

デザイナーからアートディレクターにキャリアアップしたいと考えている人、現在アートディレクターとして働いているけど転職を考えている人に向けて、アートディレクターの仕事内容や将来性、平均年収、仕事の見つけ方などをご紹介いたします。

アートディレクターとは

アートディレクターとは、広告やWEBサイトなどのビジュアルデザインにおいて統括する立場にある責任者のことを指します。
この場合のアートとは芸術という意味ではなく、クライアントの要望に沿った制作物という意味です。
主にチームメンバーへのデザイン面での指示、制作物のチェックなど管理業務がメインとなります。
その他、クライアントとの打ち合わせや、それに応じてメンバーを招集しプロジェクトを円滑に進める業務に携わることになります。
デザイナーとの違いは、実際に技術的な仕事をするか否かです。

アートディレクター

アートディレクターの将来性は?

アートディレクターの将来性は、一口に言って非常に大きいと言えます。
近年、個人でもスマホやPCを用いることで簡単にメディアを持つことが出来るようになり、それらをデザインするデザイナーの需要は高まっています。
加えて、訴求力のあるビジュアルを創り出す能力は多くの企業が求めており、それに伴いデザイナーを取りまとめるアートディレクターの需要も増しています。
また、IT産業の発展により、インターネット広告という媒体が誕生したことで広告業界は活気づいています。
IT産業はこれからさらに発展することが予想でき、アートディレクターの将来は明るいと言えるでしょう。

アートディレクターになるには

アートディレクターを目指すうえで欠かせないのが、グラフィックデザイナーやWEBデザイナーとしての知識やスキルです。
デザイン面における責任者として職務を全うするのであれば、当然、現場のことが分からなければいけません。
優れたデザインセンスとスキルを持っていることと、デザイナーとしての経験が必須条件である以上、未経験からアートディレクターを目指すのは現実的とは言えません。
専門学校やスクールに通い、デザインに関する一通りの知識を学んだあとに企業に勤め、数年ほど現場でデザイナーとして経験を積んだ後に転身してアートディレクターになるのが一般的です。
特に必要とされる資格や免許は存在しませんが、確かな実力と経験を持っていなければ、アートディレクターになるのは難しいと言わざるを得ないでしょう。

アートディレクターになるためのおすすめスクール

前述の通り、実務未経験でアートディレクターは非常に難しいです。
デザイナーとしての実務経験を経てアートディレクターになるのが一般的ですので、デザイナー経験のない人はまずはグラフィックデザイナーもしくはWEBデザイナーを目指しましょう。
ここではWEBデザイナーになるためのスクールと、現在デザイナー・ディレクターとして働いている人向けのスクールをご紹介いたします。

デジタルハリウッド STUDIO by LIG

デジタルハリウッド

WEB制作会社として有名な株式会社LIGが、デジタルハリウッド社と業務提携し運営するWEBデザインスクールです。将来アートディレクターを目指すなら、まずWEBデザインのスキルを身につけておくと良いでしょう。
Web制作会社LIGが運営するWebデザインスクール【デジタルハリウッド STUDIO by LIG】

アートディレクター養成講座

アートディレクター養成講座

広告やデザイン、マーケティングで有名な「宣伝会議」が開催しているアートディレクター養成講座。アートディレクターになるために必要なスキルを著名な講師陣による講義と課題演習で学びます。
アートディレクター養成講座

アートディレクターの仕事内容

アートディレクターの仕事内容は、一般的に以下のようなものになります。

クライアント、企画部門からのヒアリング

クライアントもしくは自社サービスなら企画を行う部署からヒアリングを行い、彼らが何を求めているのかを明らかにしたうえで、デザインの方向性を決定します。

スタッフの招集

ヒアリングから得られた情報を元に、制作を進めるために必要なデザイナー等の技術スタッフを招集し、プロジェクトを設立します。
場合によっては外注することも検討します。

ラフ案を作成

デザインの方向性をディレクターまたはデザイナーに伝えラフ案の作成をしてもらいます。アートディレクター自らがラフ案を作成することもしばしばあります。

進行管理

ディレクターや専任の進行管理業務がいる場合もありますが、少なくともデザイン面が原因でプロジェクトに遅れが出ないようにスケジュール管理をします。

クライアントとの打ち合わせ(複数回)

出来上がったラフ案をクライアントに対してプレゼンを行い、了承を得ることが出来れば実際に制作に取り掛かることになります。
制作の段階では、アートディレクターはデザイン面での統括を行い、デザインの方向性やクオリティーのチェックを行います。
制作が完了したらクライアントに提出し、修正点があれば随時修正を加え、完成となります。

アートディレクターの平均年収

正社員のアートディレクターになるとどれくらい稼げるのでしょうか。
アートディレクターの平均年収を記載しているいくつかのサイトから数字を引用しています。
各サイトの平均年収をさらに平均することで、より偏りのない現実に近い数字が出せるようにしています。
アートディレクターがどれくらいの金額を稼げているのかを判断する一つの指標にしてもらえばと思います。

平均年収.jp 550万円
給料BANK 394万円~517万円
求人ボックス 450万円
全体平均 485万円

年収が上がる イメージ

アートディレクターがキャリアアップするには?

アートディレクターは監督者であるため、会社組織に属している以上はそれ以上のキャリアアップは望めません。
とはいえ、会社によってはクリエイティブディレクターと呼ばれる、制作の総責任者に抜擢されることもあります。
その他、規模が拡大している会社などでは、制作部門が分社化し自身が社長となる例もあります。
どちらの場合においても、デザインに関する基本的な知識とスキル、高いスケジュール管理能力とコミュニケーション能力が求められます。
これらのノウハウは一朝一夕で手に入るものではないため、キャリアアップを目指すのであれば地道に努力を重ね、実績を積んでいく他ありません。

アートディレクターが仕事を見つけるには?

アートディレクターは転職サイトでも仕事を見つけられますが、求人自体デザイナーやディレクターと比べて少ないので転職エージェントを利用したほうがよいでしょう。
転職エージェントだと非公開求人も保有していることも多く、転職サイトには出回らない求人にも応募することができます。
アートディレクター自体上流工程の職種なので、転職サイト等で数多く求人に応募するよりは、じっくりと腰を据えて、エージェントから自分の希望に合いそうな企業の求人の紹介がきたら応募するというスタイルでいったほうが、転職はうまくいくのではと思います。
まずは、転職エージェントにいくつか登録して、希望の業種や仕事内容、年収をエージェントのコーディネーターに伝えるところからはじめましょう。

アートディレクターにおすすめな転職エージェント

マイナビクリエイター

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マイナビクリエイターはクリエイターに特化した転職サービスなので、アートディレクターの求人案件も多くあります。登録者の希望に沿った求人を紹介してくれて、コンサルタントの対応も非常に良いことで知られています。
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【マイナビクリエイター】

レバテックキャリア

レバテックキャリア

レバテックキャリアは、大手から急成長しているベンチャー企業の非公開求人も保有しているので、アートディレクターで転職を考えている人にはおすすめのエージェントです。
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レバテックキャリア

アートディレクターはフリーランスに向いている?

アートディレクターのフリーランスの仕事は、たくさん案件があるわけではありませんが、フリーランスエージェント等を使えば見つけることは可能です。
ただ、仕事内容的に在宅でできるものは少なく、企業常駐案件がメインになってくるでしょう。
スキルと経験を要する職種なので、フリーランスの報酬も高いものが多いです。
»アートディレクターはフリーランスになったほうが良い?

アートディレクター派遣の仕事は?

アートディレクターは派遣の仕事もあります。
数は少ないですが、いろいろな企業でスキルを付けたい人、時短で勤務したい人にはおすすめの働き方になります。
»アートディレクターが派遣で働くには?