エンジニアがフリーランスのエージェントを利用する流れ

エンジニアがフリーランスになるには、どういったことをすればよいのでしょうか。
フリーランスになって一番困るのは仕事がなくなってしまうことなので、まず第一に考えるのが、定期的に自分に見合った仕事量を受注するということです。

知り合いや付き合いのある会社から定期的に仕事を受注できるのであれば、その仕事をこなしていけばいいのですが、多くの人はなかなか自分のコネクションだけで生活できるだけの仕事を受注できないのが現実です。

フリー
知り合いからうまく仕事をもらえたらすぐにフリーランスになれるのに!
先生
フリーランスとして働くわけですから、コネクションに頼るなら、単発の仕事だけでなく数年後も考えて安定的に仕事をもらえるように人脈をつくっていかなければいけません。

フリーランスで働きたいけど、なかなか自分で仕事をとってくることができないというエンジニアは、まずフリーランスの案件を紹介してくれるエージェントサービスを利用するのがよいでしょう。

エージェントを利用した案件受注から案件終了までの流れ

①職務経歴書、ポートフォリオの作成

エンジニアがフリーランスとして働いていきたい場合、自分がどういうスキルを持っていてどういうことができるというのがすぐにわかるように、まず職務経歴書やポートフォリオを作成することは必須です。
フリーランスとして仕事を受注する際には、常駐案件や業務委託など契約内容に関わらず、仕事の発注側との面談があることがあります。
その際に、今までの経歴とスキル、アピールポイントをわかりやすく書類にまとめておくと、受注できる確率が上がりますので、職務経歴書とポートフォリオはきちんとアピールできるものを作成しましょう。

先生
ポートフォリオをきちんとつくっておくことはフリーランスになる第一歩といってもよいでしょう。

②フリーランス案件紹介サービスに登録

それぞれエンジニアによってスキルや今後のキャリアプラン、働く上での要望が違います。
フリーランス案件紹介サービス(以下エージェント)では無料でカウンセリングして、その当日にも自分に合うような案件を紹介してくれるところがほとんどです。
そのエンジニアに合った案件がない場合でもヒアリングした内容から営業代行も行ってくれます。
まずは案件紹介サービス会社どんな案件を紹介してくれるのか、自分のスキルを客観的にみてもらうためにも、複数社のサービス会社に登録してみてましょう。
フリーランスになったときの保険や確定申告についても詳しく説明してくれたり、職務経歴書やポートフォリオの添削などもしてくれるので、初めてフリーランスになる人には頼りになる存在になります。
正社員で働きながらフリーランスを考えているという人は、最低でもここまでは在職中にやっておきたいです。

先生
在職中にエージェントに登録することで、自分のエンジニアとしてのレベルや想定年収がわかるので、今後の働き方が決めやすくなります。

③クライアント企業との面談

案件を紹介してもらったら、仕事内容や報酬、待遇等を確認し、自分の希望に合ったものがあったらクライアント企業との面談になります。
この面談は、主にエンジニアのスキルや報酬金額などの確認作業になります。クライアント企業からしたら、本当にこのエンジニアがこの案件をできるのかということを見てくるわけです。
正社員の面接にあるような、志望動機を聞かれたりすることも普通はないですし、もちろん2次面接のようなこともないです。
エンジニアのスキルと、エンジニア側からの見積もりの提示を見た上で、仕事発注主であるクライアントとエンジニア双方の合意があれば契約に至ります。
エージェントを利用すると、その面談のセッティングや契約書の代理作成など、エンジニアにとって手間になることもサポートをしてくれます。
もちろん、クライアントとフリーランサーどちらかの条件に満たなければ破談になりますが、契約することができれば、早ければ2、3日後から仕事を始めるということも珍しくありません。
フリーランスの場合は正社員と違うのでスピード感があるのが特徴です。

先生
企業との契約は手続きが大変なので、エンジニアの作業に集中するためにも、エージェントサービスを利用するのが良いでしょう。

④業務に着手

フリーランスの案件によって契約期間や仕事をする場所など様々です。
単発の業務委託案件でしたら、その仕事が終わったら契約は終了です。
週5日で企業に常駐して仕事をするような契約でしたら、例えば3ヶ月の契約期間が終わっても、2回3回と契約更新されることが多いです(もちろんクライアントとフリーランサーが合意した場合)。
案件ごとや長期の案件の場合は1ヶ月ごとに作業報告書を書いて、エージェントに提出するのが一般的です。このときに作業工数も併せて報告します。
フリーランスで仕事を受けているので、仕事の評価はすべて自分のものです。
しっかりとクライアントの要望に答えられるような仕事をすることが大事です。

先生
エージェント経由で仕事を受注した場合は、仕事でトラブルが合った場合も解決に向けたサポートをしてくれます。

⑤報酬の支払い

エージェントが作業報告書を確認した後に、契約時に決めた報酬が支払われます。
エージェントによって異なりますが、締め日の翌月か翌々月に報酬が支払われることが多いです。

⑥契約を延長もしくは次の案件を見つける

特に常駐案件の場合、契約の延長を求められることも多いです。もし続けたい場合は再度契約を結ぶ形になります。
案件終了の場合は、その契約はそこで終わりになります。
例えば契約が3ヶ月だった場合、その契約を満了してから次の仕事を探していたら、仕事がない期間ができて収入も途絶えてしまいます。
エージェントもサポートしてくれますが、契約終了の1ヶ月くらい前から次の仕事を探し始めましょう。
そうすることで、安定的な収入を得ることができます。
もちろん、他で自分の持っている仕事をやったり、諸事情でしばらく仕事ができないといったケースもでてくると思いますが、仕事を再開する2週間から1ヶ月くらい前を目安に、次の案件を探すことをおすすめします。

先生
フリーランスエンジニアによって働き方は違ってきますが、希望の働き方に近づけるように早めに動いて、良い案件を受注しましょう。

以上がエージェントを利用した案件受注から案件終了までの流れになります。

まとめ
エージェントを利用すれば、自分に合った案件を紹介してもらえ、契約書や報酬の交渉など煩わしい部分も任せられるので、エンジニアにとってはとても便利です。

また、エージェントによって自分との相性や持っている案件、サポートの範囲なども変わってきますので、最低でも2社(できれば3~4社)登録しておくのがよいでしょう。

できるだけ自分の希望の案件が受注できるように、うまくエージェントを利用してください。