項目別で比較!! 転職とフリーランスどっちがいいの?

現在、エンジニアとして転職しようかフリーランスになろうか迷っている人もいるかと思います。
やる仕事はそれほど変わらなくても、正社員かフリーランスかでライフスタイルや給料など大きく変わってくる場合があります。
そこで項目別に転職して社員で働くのがいいのか、フリーランスとして働くのがいいのか比較してみます。

フリー
ある程度経験を積んだプログラマーやデザイナーは、転職するのかフリーランスになるか悩む人は多そう!
先生
そうですね。どちらもメリット・デメリットがあり、エンジニアの性格によっても向き不向きがでてきます。

エンジニアの転職とフリーランス徹底比較

実務経験の年数

エンジニアがフリーランスになるには、独学でもスキルを身につけていればすぐにでもなれます。
ただ一般的には、フリーランスとして仕事が切れることなく活躍できるようになるまで、実務経験が1〜2年程度は必要になってきます。
これはエンジニアのスキルという面でもそうですが、実務未経験〜実務経験1年未満程度だと、「チーム内での連携」、「他の部署との連携」、「外注の振り方」など、他者との関わりという意味でのスキルのレベルが低いままの場合があります。
どういうふうに仕事をすると効率よくタスクを処理できるかや、仕事の全体像を見るためにも、ある程度の実務経験は必要なのではと思います。
そういった経験は後々フリーランスになっても活きてくるはずです。
現在正社員として働いていて、自分のスキルがまだフリーランスになるまでに達していないと思っている人は、何度か転職して経験を積んでいくというのも一つの手です。

年齢別のメリット・デメリットから比較

20代の転職とフリーランス

20代はスキルがあるエンジニアならフリーランスになることで年収は2倍になる人もいるでしょう。
稼ぎたいのであればフリーランスになることをおすすめしますが、スキルと経験が足りない人はフリーランスの案件をなかなか受注できない可能性もあります。
また、正社員でも20代のエンジニアは非常に需要があるので、成長できる環境で待遇も良い正社員案件であれば正社員として働くこともメリットがあります。

30代の転職とフリーランス

30代だとスキルも経験も一定水準あるエンジニアが多いので、は正社員、フリーランスともに非常に需要が高いです。
社員として働く場合は、役職に就いたりマネジメント業務もこなす年代で、また、プライベートでも結婚したり子供が生まれたりと変化が多い年代といえます。
こういった仕事とプライベートのことを総合的に判断して、フリーランスになるか転職をするかを決めるべきです。
エンジニアだと年収は圧倒的にフリーランスになったほうが稼げることが多いと思います。
特にマネジメント業務には興味がなかったり、できるだけ自由に働きたいエンジニアはフリーランスになったほうがメリットがあると思います。

40代の転職とフリーランス

プログラマーやデザイナーは30代までなどと言われることがありますが、40代は経験も積んでいますし、スキルもそれほど落ちていない人がほとんどでしょう。
今はエンジニア不足なので40代でも転職することはできますが、年齢で切られてしまうということもけっこうでてきます。
その点ではフリーランスはスキルがあれば40代でもなれますし、年収も社員より多くもらえる人のほうが多いです。
ただフリーランスでも45歳までという案件も目にするので、40代中頃くらいからは案件が制限され始めてくるでしょう。
40代になってフリーランスや転職を考えている人は慎重に行動すべきです。

50代の転職とフリーランス

50代のエンジニアの転職は何か特殊なスキルを持っていて、かつその企業の組織編成に合うような人じゃないと、なかなか難しいです。
また、フリーランスでも特に企業に常駐する案件だと、作業を指示する人が若い場合はあまりに年上だと指示を出しづらいということもあり敬遠される傾向にあります。
平均年収も社員、フリーランスともに50代になると下がるという統計が出ています。
それでも50代の場合、転職よりはフリーランスになる方が一般的にはハードルが低いと思います。
もらった案件を丁寧にこなしていけば、年収を上げていくことも可能でしょう。
50代で転職やフリーランスを考えている人は、事前にエージェントに相談してみてから行動することをおすすめします。

フリー
転職するにもフリーランスになるにも年齢とタイミングは重要だね。
先生
2018年現在はエンジニアの売り手市場なので、転職もフリーランスになるのもやりやすいと言えます。ただ、年齢が上がるにしたがって需要も減ってくるので注意が必要です。

保証から比較

保険に関しては、フリーランスより転職して会社員になる方が安定しているといえます。
会社員の場合、健康保険料や厚生年金保険料は会社が半分負担してくれているので、年収にもよりますがフリーランスよりも、数万円程度負担額は増えます。
また、会社員は勤務中や通勤途中の怪我は労災保険で補償されますが、フリーランスだとそれもありません。
フリーランスだと基本的にはすべて保険は自分で加入しなければいけませんので、負担額を含め事前にある程度の総額を計算しておくと正社員の時と比較がしやすいです。
ただし、フリーランスのエージェントを使うと、正社員と同じような保証や福利厚生を受けられることもあるので、そういったエージェントのサービスを使える場合は積極的に利用しましょう。

フリーランスと正社員、向く人向かない人

フリーランスになるのと転職して正社員になるのでは働き方がかなり違ってきます。
フリーランスに向く人と向かない人、正社員に向く人向かない人を項目ごとに分けてみました。

フリーランスに向く人

■メリハリがつけられる人

決まった時間に働くわけではないので、集中して作業する時間と休む時間のオンオフがきっちりできるような人はフリーランスに向いているといえます。

■要領が良い人

フリーランスは時間というよりは裁量で働くことが多いので、要領よく仕事をすれば短時間で仕事を終わらせることができます。

■スキルがある人

一般的にはフリーランスのほうが社員よりも稼げるので、スキルを持っているエンジニアはフリーランスという働き方を選択肢にいれてみるといいでしょう。

■お客さんとのやりとりがうまくできる人

これは正社員に向く人にもあてはまりますが、エンジニアのスキル以外の点で、クライアントの要望を理解してやり取りできる人はフリーランスに向いているでしょう。

■新しい情報に敏感な人

フリーランスになると技術は自分で覚えていかなければなりません。新しいスキルを身につけるためにも最新の情報には常にアンテナを建てておくことが重要です。

フリーランスに向いていない人

■計画性のない人

フリーランスだと仕事をどれだけ受注し、それをいつまでに終わらせるということを常にやらなければなりません。フリーランスで仕事の締切を守れない人は次の仕事は回ってこないでしょう。

■スキルがない人

フリーランスだと即戦力を求められるのでスキルのない人はそもそもフリーランスとしてやっていけません。

■最低限のコミュニケーションが取れない人

フリーランスのエンジニアはスキルレベルが第一ですが、コミュニケーションがあまりにできないと仕事を発注する企業側も次の仕事を振りづらいです。

■新しいスキルを覚えようとしない人

IT業界はトレンドや技術の移り変わりが激しいので、新しいスキルを覚えないと取り残されて仕事がなくなってしまいます。

フリー
あたらしい技術をどんどん覚えて使っていきたい人はフリーランスに向いているかもね。
先生
自分でスケジュールを立てて、どれだけ働いてどれくらいの収入を得るか計画的に決められる人もフリーランスに向いているといえますね。

正社員に向く人

■マネジメント業務をしたい

正社員だと組織の中で働くので、たくさんの人と関わることが多いです。また、マネジメント業務や人に指導したりすることをしたい人は正社員に向いています。

■ミーティングが好き

フリーランスになるとミーティングであれこれ意見を出し合うことはほとんどないです。チームでの作業が好きな人は正社員向きといえます。

■素直で会社のいうことに従える

この作業は無駄なんじゃないかという仕事でも、あまり深く考えずに言われた通りの仕事ができるのは組織の中でうまくやっていけるでしょう。

■安定を求める

今の時代は大企業でもいつ倒産や合併されるかわかりませんが、フリーランスになるよりは会社員のほうが安定しているといえます。

正社員に向かない人

■ルーチンワークが嫌いで飽きっぽい

会社や仕事にもよりますが、正社員で働くと同じような仕事をし続けなければならないこともでてきます。

■満員電車や決まった時間に働きたくない

最近はフレックスタイムの会社も増えてきていますが、例えば9時-18時など決まった時間に働きなくない人は正社員に向いていないです。

■残業をしたくない

正社員だと会社によって時間の長さの差はありますが、残業して働かなければならないときもでてくるでしょう。

フリー
他の人の面倒をみたりするのが好きな人は、正社員でチームで作業するときには助かる存在だね!
先生
プログラムを書いたりデザインだけするのではなくて、組織の中で自分の個性を出したい人は会社員向きでしょう。
まとめ
エンジニアが転職するのがいいのか、フリーランスになるのがいいのか項目別に挙げてみました。
転職するのもフリーランスになるのも、少なからずリスクは伴います。
現在、就業されている人は、まずは在職中にエージェントで自分の市場価値を調べてみて、どんな案件をもらえるのかを確認することをおすすめします。