リスクを抑えてフリーランスになる

フリーランスになる際には、あらかじめ定期的な収入源や、仕事を紹介してくれるエージェントとのコネクションを確保しておくと、仕事がなくなってしまうリスクを軽減できます。
ここでは、エンジニアがフリーランスになる前にしておきたい仕事の受注方法をいくつか挙げているので、できれば複数の箇所から仕事を受けられる体制を整えておくことが大切です。

現職の取引先からそのまま仕事を引き継ぐ

プログラマやデザイナーとして働いていて、取引先と仲良くなることは珍しくないことだと思います。
デザイナーだったら毎回指名されて制作してたとか、SE・プログラマだと設計からプログラム保守までやっていたとかでしたら、取引先にとってはあなたは貴重な人材になるわけです。
他の人にもできるような仕事だったらだめですが、あなたにしかできないと思われていたら、プロジェクトの規模にもよりますが、フリーランスになっても個人で仕事を発注してくれる可能性は高いです。
後々、フリーランスになろうと考えている人は、会社員時代からそういった取引先との関係性を築いておくことが大切です。
ただし、現職の仕事の案件をそのまま個人として請け負うのは、会社の規定に引っかかることもありトラブルの原因になることも多いので、きちんと現職の会社に話を通すのが無難です。

現職の会社から仕事をもらう

あなたが有能なエンジニア・デザイナーなら会社を辞めてフリーランスになるといったら会社の人は引き留めるでしょう。
しかし、どうしてもということになれば引き留める権利もないので、退職を認めざるを得ません。
普通でしたら今までやってきた仕事を他の社員に引き継ぎますが、他の人ではなかなか引き継げないような仕事でしたら、その会社からそのまま仕事の案件をフリーランスになるあなたに振ってくれる可能性があります。
特にエンジニアやデザイナーですと、フリーランスになっても遠隔でデータのやり取りだけで済むこともあります。
会社にとっても、引き継ぎするくらいなら今まで担当していた人にやってもらうほうが楽でしょうから、WIN-WINの関係性になります。
IT系の会社は業務委託案件が増えていますので、辞める際に個人でも仕事をさせてもらえるか交渉してみるのも良いでしょう。

人脈や知り合いなどから仕事を請け負う

フリーランスの仕事獲得経路で一番多いのが、人脈や知り合い関係です。
やはり仕事のスキルはもちろんですが、人柄や話しやすさから仕事を請け負うことが多いようです。
人脈から仕事を得るのは人によっては大変なことです。
それができる人はフリーランスになってからでもどんどん人脈は広げていけるのでフリーランスとして成功する可能性は高いと言えます。
ただ、人脈や知り合いなどから仕事を請け負う場合、報酬の設定が非常に安く設定されることも多いので、金額の部分はあらかじめきちんと話し合っておいたほうが良いです。

フリーランスのエージェントサービスを利用する

フリーランスと企業とをマッチングさせる(案件紹介)サービスはどんどん増えています。
メリットとしては
1.営業代行をしてくれる
2.たくさんの案件の中から自分の好きな仕事を選べる
3.契約書類の作成をしてくれる。
4.福利厚生やセミナー参加などのサポート

これらのサービスに登録するだけで無料で多くのサポートを受けることができます。
またサービスによっては企業に週5日常駐する案件が多かったり、在宅で業務委託として受ける案件が多かったり様々です。
どちらにしても、エンジニアやデザイナーなどのIT系のフリーランス向けの報酬の高い案件はたくさんありますので、是非、案件紹介サービスに何社か登録してみることをおすすめします。

クラウドソーシングで仕事を見つける

有名クラウドソーシングとは仕事の依頼主と受注者がWEB上で繋がることによって、仕事を依頼することができる仕組みです。
有名などころだと、ランサーズやクラウドワークスなどがあります。
政府が推進している「副業」の手段の1つとしても注目がされています。
報酬金額やその仕事の内容が提示されているので、フリーランサーにとっては自分のスキルやスケジュール合わせた仕事が選べます。
IT系のエンジニアやデザイナー向けの案件は多いですが、単価が安く作業が割にあわないものや、仕事の質があまり良くないのもあるので注意が必要です。

派遣やアルバイトと併用する

フリーランスとして働きたいけど、そこまで定期的に仕事が受注できるのか不安だという人もいるかと思います。
人脈を増やしたりスキルを上げて、定期的な仕事をもらえるようになるまでは、派遣やアルバイトで週何日か働くというのも一つの手です。
派遣やアルバイトだと、業務委託やフリーランスの常駐案件に比べて敷居が低く、採用されやすいというメリットがあります。
エンジニアの派遣だと時給も高く字間の融通もきくことが多いので、メインを派遣の収入にするのもよいでしょう。
特にそこまで高いスキルは持っていないけど、徐々にフリーランスの仕事を増やしていきたいという人におすすめの働き方です。

まとめ
  • フリーランスになる前に仕事の受注先を確保しておく
  • できれば上記の中から複数、仕事の受注先を確保しておくとリスクが軽減される
  • スキルがそこまで高くない人は派遣やアルバイトからの収入も選択肢として考える