フリーランスとは特定の企業に所属せず、自らの技能を提供することで仕事を請け負う「働き方」を指すので、何かしらのスキルがあって、そのスキルの需要があれば誰でもフリーランスとして活動していくことができます。
プログラマーやWEBデザイナーなどのITエンジニアは、特にフリーランスになりやすい職種といえます。
理由としては、
- 案件ごとに仕事を区切りやすく、案件終了ごとに報酬をもらえる。
- IT業界にエンジニアが不足していてるため需要が高く、フリーランスでも高単価な案件が多い。
- インターネット環境があれば遠隔でも作業できるため、業務委託の形態をとりやすい。
といったことが挙げられます。


希望する働く時間や稼ぎたい金額を明確にする
エンジニアがフリーランスになりやすい職種といっても、仕事を受注できなければ意味がありません。
また、フリーランスになりたいと思っているエンジニアでも、「できるだけ稼ぎたい人」、「1日8時間、週5日くらい働きたい人」、「在宅で働きたい人」、「副業的に週3日ほど働きたい人」など、希望する働く時間や稼ぎたい金額はさまざまです。
自分がどれくらいの時間働くことができて、どれくらいの金額を稼ぎたいのかを明確にしておくことが大切です。
自分のスキルで受注できる案件を探す
エンジニアがフリーランス案件を見つける方法としては、大きく以下の3つに分けられます。
知人や人脈から仕事をもらう
エンジニアが知人や会社関係のつながりから仕事を受注するということは、よくあることです。
知り合いからの仕事の場合、仕事がスムーズに進んだり納期に融通がきいたりとメリットも多くあります。
そういったことを考えると、フリーランスを考えている人は、普段から人脈を広げることも大切になってきます。
ただ、知り合いからの仕事をもらう場合、作業量に対しての報酬が相場とかけ離れていることもあるので、特に安い金額で仕事を受ける場合は注意しなければなりません。
フリーランスの案件紹介サービスから仕事を紹介してもらう
個人では、なかなか企業に業務委託の案件を紹介もらえないので、フリーランスのエンジニアが案件を紹介してもらう際には、フリーランスのエージェントを使うことが多いです。
内容や単価、期間などは案件によって違いますが、紹介してらうエージェントによっても特徴があります。
例えば、企業に常駐する案件がほとんどのエージェントもあれば、週3回程度在宅でも出来る案件を保有してるエージェントもあります。
また、「WEB系のプログラマー」や「汎用系エンジニア」、「WEBデザイナー」などの職種や、プログラム言語によっても強みを持っているエージェントが変わってくるので、エージェントには複数社登録することが必須です。
フリーランスの案件紹介サービスを使うと、自分のスキルや希望条件に合わせた案件紹介の他にも、何か問題があったときの企業とフリーランサーの仲介、アフターフォローもしてくれるので、フリーランサーにとっては安心して仕事ができる環境が得られるといえます。
クラウドソーシングから仕事を探す
クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスも、エンジニアが仕事を獲得するのには便利です。
短時間でできる仕事や、それほどエンジニアスキルを持たなくてもできる仕事などもあり、自分にあった仕事を見つけやすいです。
在宅で仕事ができるというメリットもありますが、一般的に単価が安いのと、はじめにきちんと契約内容と納品の条件を決めておかないと、何度も修正をさせられて、思っていたよりも時間がかかってしまうといったこともあります。
以上のように、いろいろなサービスからフリーランスの仕事を探していると、自分のスキルと働ける時間内で、稼げる金額というのがだいたい見えてくると思います。
それが、自分のエンジニアとしての市場価値になります。
自分の市場価値が納得いくものであったら、フリーランスになって問題ないでしょう。ただ、持っているエンジニアスキルは数年で価値が下がってしまうこともあるので、新しい技術は身につけていかなければなりません。


また、もし複数のエージェントやクラウドサービスを利用しても、希望する報酬の案件が得られないとしたら、エンジニアとしてのスキルが見合っていないということになります。
エンジニアとしての市場価値を上げる
エンジニアとして実務未経験だったり、スキル不足でなかなか報酬の高いフリーランスの案件が見つからないという人は、エンジニアとしてスキルアップすることをおすすめします。
スキルさえあれば、エンジニアの仕事は必ずありますから、そのレベルまで自分のスキルを上げれば良いのです。
エンジニアとして正社員で働いている場合
正社員からフリーランスを考えている場合で、フリーランス案件を探してもなかなか自分の希望のものが見つからない場合、すぐにフリーランスになるというのはやめてめておいたほうが無難かもしれません。
現職の仕事を続けていたら、エンジニアとしてスキルアップが望めるのなら、現職にとどまってスキルアップをしてからフリーランスになるというのも一つの方法です。
また、現職ではスキルアップが望めなかったり、現職で働き続けるのがどうしても辛い場合には、すぐにフリーランスと考えるよりも、一旦、転職してスキルを上げるということを考えても良いと思います。
エンジニアとして実務未経験者の場合
実務未経験者の場合でもフリーランスになることは可能です。
ですが、ある程度の金額を稼ごうとすると、一般的には2年程度の実務経験を要する案件が多いです。
まずは、エンジニアとして実務経験を積むために、正社員での就職や、派遣で経験を積むことをおすすめします。
また、独学で少し勉強したくらいで、スキルに自信がないという人は、ITエンジニアスクールに通うことをおすすめします。
最近ですと、プログラミングスクールは無料で通えるものも増えてきていますし、就職までサポートしてくれるところも多いです。
エンジニアは人手が圧倒的に足りていないので、エンジニアスクールは、人材を育てて就職までサポートすることで各企業から報酬を得るというビジネスが実現できるのです。
また、無料でなくてもオンラインや通学でプログラミングを学べるスクールは数多くあります。
将来フリーランスエンジニアとして仕事を受注できるようになるために、プログラミングスキルを上げておくことは重要です。


- 働ける時間や希望の報酬(年収)を明確にする
- フリーランスエンジニアが仕事を見つけるには、エージェントを利用するのがおすすめ
- 実務未経験でもフリーランス案件はあるが、一旦就職してからフリーランスになるのも良い方法
- スクールに通うなどして勉強すれば、将来的にフリーランスでも活動できる