正社員として働くことは、基本的には給料をもらい続けることができますし、保険や年金、福利厚生等の面でもフリーランスよりは安定しているといえます。
ただ、これからの時代、ITエンジニアは自分のスキルをどのように活かして、どのようにお金に変えていくかが重要になってきます。
このサイトではITエンジニアがフリーランスになるメリットや、リスクをできるだけ減らしてフリーランスになる方法をいろいろなページで書いているので、是非参考にしてもらえればと思います。
ここでは、令和になったこれからの時代に合ったエンジニアの働き方をご紹介いたします。


終身雇用は難しい?
トヨタ自動車の豊田章男社長が、2019年5月の記者会見において、「終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」という発言をしました。
昭和世代は大企業に勤めていれば一生安泰という風潮があり、平成においてはそういった考え方は少し崩れてきましたが、それでも企業に勤めていれば定年まで面倒を見てもらえるといった考え方をしている人が多いと思います。
また、トヨタの社長は「雇用を続けている企業にインセンティブがあまりない」という発言もしています。
労働力としてのピークを過ぎた50代・60代を雇用していても企業にとってメリットはないということです。
日本を代表する会社であるトヨタの社長がここまで言うということは、令和の時代はさらに終身雇用の崩壊が加速していくと考えられます。
IT業界は新しい技術や若い才能を取り入れていくので、ITエンジニアは特に「終身雇用」で定年まで同じ会社にお世話になるということを考えないほうが良いでしょう。
エンジニアはどういった働き方をしたらいいのか?
これからの時代はどんどん新しい技術が発明され、AI(人工知能)を始めとするテクノロジーが、人に変わっていろいろな仕事をするようになります。
ですので、エンジニアはいつまでも同じような仕事をしていると時代に取り残されてしまうので、世の中に出てくる新しい技術を積極的に吸収していかなければなりません。
働いている会社に将来性がなかったり、新しい事業やプロジェクトに参画することをしようとしていないなら、その会社で働いていても良くない結果になることは明らかです。
エンジニアはスキルを高めるためにも、いろいろなスキルをインプットできる環境と、それを実践で発揮する場所が必要です。
そのためには転職することも時には必要になってきますし、フリーランスになっていろいろな会社や人と関わりスキルを上げていくということも一つの方法です。
エンジニアは年齢によって働き方も変えていくべき
エンジニアとして最も市場価値が高いのは、正社員だとある程度のスキルや経験を積んでいる20代中盤頃から30代前半くらいです。
やはり正社員だと、若い人材を欲しがる企業は非常に多いです。
一方でフリーランスだと即戦力を求められるので、正社員よりは需要のある年齢は若干高くなります。
フリーランスでも企業から仕事をもらうことが多く、実際に仕事を依頼する人からあまり年が離れすぎているとやりずらいといったこともあるので、エンジニア経験が豊富な20代後半から30代後半あたりが一番市場価値が高くなるといえます。
一般的にエンジニアのフリーランス案件(特に企業常駐案件)は40代になると減り始めて、50代になるとかなり減ってきてしまうのが現状です。
長い間仕事を受けているような案件や在宅でやるような単発の案件は、年齢はそこまで関係しないので、そういった仕事を増やしていくのもフリーランスになった場合は必要になります。


エンジニアの将来を考えた働き方の例
エンジニアで働いている人で、将来性のある会社に勤めていて、仕事内容や待遇に不満はないという人はその会社に居続けていても良いと思います。
ただ、長い間同じ会社で働いていると、何かしら不満や将来に対しての不安がでてくる人も多いのではないでしょうか。
ここでエンジニアのキャリアアップにつながる働き方の例を挙げていきます。
40歳くらいまでは転職を繰り返す
20代30代のエンジニアはある程度のスキルが有れば、転職はそう難しいものではありません。
働いている会社がスキルをつけられるような環境になかったり、待遇に不満があったら転職を繰り返すことも悪いことではありません。
むしろ同じ会社で同じような仕事ばかりをして、エンジニアとしてのスキルが上げられないことのほうが、デメリットが大きいと思います。
例えば転職に失敗したと思っても、また転職を考えればよいわけですし、いろいろな会社で働く経験は無駄にはなりません。
25歳くらいからフリーランスになる
学校を卒業してからいきなりフリーランスになる人もいますが、フリーランスのエンジニアになるためにはある程度の実戦経験が求められます。
ですので、社員として2~3年働いて、そこからフリーランスになるというのも一つの方法です。
フリーランスで働けば、年収は同じ世代と比べてかなり高くもらえることも多いですし、人脈が増えたりいろいろな仕事に携われたりと、エンジニアにとってはいいことづくめです。
若くしてフリーランスになれば、正社員の採用が厳しくなる40歳前くらいに正社員に戻るということもできるでしょう。
40歳くらいからフリーランスになる
40歳くらいからフリーランスになる場合は、もう正社員には戻らないという覚悟も必要になってきます。
そのために、正社員時代に人脈をつくって仕事をもらえるようにしたり、自分のサービスやサイトから収入を得られるようにしておくといったことも、フリーランスになる前にしておきたいです。
また単価は高くないものもありますが、ランサーズやクラウドワークスなどで仕事を受注するというのも良いでしょう。
もちろん、スキルが有れば年齢にかかわらずいくらでもフリーランスの案件はあるので、スキルアップも第一に心がけておきたいです。


プログラマーやWEBデザイナーなどエンジニアでフリーランスに少しでも興味がある人は、一度はフリーランスになることに挑戦してみてもいいのではないかと思います。
やはり実際にフリーランスになって案件を受注してみないと、フリーランスが自分に合っているかわからないことも多いからです。
また、エンジニアのフリーランス案件は自宅で働けるものや週3回程度のもの、企業に常駐して働くものなど様々です。
そういったエンジニアのフリーランス案件をいくつか受注して、どういう働き方が自分に合っているのかを見つけるのも、これからの令和時代に合ったやり方ではないでしょうか。
まずはフリーランスのエンジニアには、どういった仕事があるのかを知ることからはじめてはいかがでしょうか。
- これからの時代は、エンジニアはより自分のスキルを高められるような仕事のやり方が必要になってくる
- 30歳前後の優秀なエンジニアは特に売り手市場なので、自分の価値を最大限評価してもらえるところで働いたほうが良い
- 終身雇用が崩壊していく流れなので、会社に属さなくてもお金を稼げるような働き方をできるようにする