エンジニアが常用型派遣(正社員型派遣)で働くメリットはあるの?

常用型派遣(正社員型派遣)とは?

エンジニアの働き方で最近多いのが、フリーランスと派遣です。
派遣は大きく「登録型派遣」と「常用型派遣」の2つに分けられます。
「登録型派遣」は一般的な派遣のイメージで、派遣会社に登録して派遣先の企業を紹介してもらい仕事をすることをいいます。
一方で、「常用型派遣(正社員型派遣)」は派遣会社の社員となって企業に派遣され、仕事をすることをいいます。
エンジニアが常用型派遣として働く場合、人材派遣会社に社員や契約社員として雇用されるのが一般的です。
最近は、エンジニア常用型派遣をしている派遣会社は非常に多くなりましたが、大手だとトランスコスモスやメンバーズといった会社があります。

フリーランスと「登録型派遣」の比較についてはフリーランスと派遣社員どっちがいいの?も参考にしてください。
ここではエンジニアで働く人にとって、常用型派遣という働き方は良いのかどうかを考えてみます。

フリー
フリーランス(企業常駐)と常用型派遣だと働き方はほとんど変わらないように見えるけど…。
先生
派遣先(常駐先)の企業にもよりますが、仕事内容はほとんど変わらないことが多いです。
ただ雇用契約が違ってくるので、給与(報酬)や待遇等が変わってきます。

フリーランス(企業常駐)と常用型派遣の違い

フリーランスで週5日企業常駐で働くのと、常用型派遣として派遣先で働くのでは、働き方は似ていますが異なる点もたくさんあります。
エンジニアが常用型派遣として働く主なメリットとデメリットは、次のようなものが挙げられます。

フリーランスと比べた常用型派遣のメリット

  • 雇用された会社に各種保険の負担や交通費、確定申告などをしてもらえる。
  • 雇用された会社の福利厚生を利用できる。
  • 社員として雇用されるので、社会的信用(ローンやキャッシングを含め)を得やすい。
  • 会社によっては勉強会や飲み会、社員旅行などのイベントがある。
  • 派遣先の契約期間が終わっても、次の派遣先が決まっている(決まっていなくても給料は支給される)

フリーランスと比べた常用型派遣のデメリット

  • フリーランスに比べると給与(報酬)が少ない。
  • 入社するハードルが高い
  • 派遣先の企業を選べない
  • 派遣先の企業が合わなくてもすぐに辞められない
フリー
こうみると常用型派遣は、普通に正社員で働くエンジニアにも近いね。
先生
そうですね。それでは正社員と常用型派遣の違いも見ていきましょう。

正社員と常用型派遣の違い

自社内で働く正社員のエンジニアと常用型派遣のエンジニアでは、近いところもありますが異なる点もあります。
正社員と比べた常用型派遣のメリット・デメリットは、次のようなものが挙げられます。

正社員と比べた常用型派遣のメリット

  • 自社内で働く正社員と比べると、入社の難易度が低いことが多い
  • いろいろな企業で仕事ができる
  • 幅広いスキルを積みやすい

正社員と比べた常用型派遣のデメリット

  • 管理職や役職等につくようなポストに就くようなキャリアアップがしにくい
  • 勤務地が変わりやすい
  • 派遣先の企業に合わせた仕事をしなければいけない

自社内で働く正社員と比べると、常用型派遣の場合は派遣先が数ヶ月〜数年で変わるので、変化を求めない人には向かないでしょう。
逆に自社内で毎日同じメンバーで、ルーチンワークをしているのが嫌だという人には向いているかもしれません。

常用型派遣は正社員とフリーランスの悪いとこどり?

常用型派遣のメリット・デメリットを見てきましたが、給料はフリーランスより少ないし、正社員のように自社内でのキャリアアップできないので、エンジニアにとってあまり良い働き方ではないように思えます。
また派遣会社によっては、どの企業に派遣されるかはエンジニアの意向も聞いてくれる場合もありますが、そうではない場合もあるので注意が必要です。
ただ、正社員からいきなりフリーランスになるのは不安だという人には、フリーランスになる前段階で常用型派遣を経験してみてもよいかもしれません。

フリー
常用型派遣はフリーランスでもないし、中途半端な働き方にみえるね。
先生
そうですね。自分の行きたい企業に派遣されなかったり、やりたい仕事ができなかったらエンジニアとしては辛いですね。
ただ、常用型派遣でも満足してしているエンジニアもいるので、常用型派遣をする際の会社選びのポイントを説明します。

常用型派遣をする際の会社選び

常用型派遣をする場合、どういった会社に入ればよいのでしょうか。
常用型派遣の会社を選ぶ注意点を挙げていきます。

大手への派遣を含め常用型派遣の実績が十分あるか

どの派遣会社に入っても、どういった企業に派遣されるかというのが重要になってきます。
最近は非常に多くの会社がエンジニアの人材派遣ビジネスを行っていて、実績がほとんどなくトラブルになるケースもあるので、過去の実績は確認しておいたほうがよいでしょう。
また小さい会社の場合、派遣先の企業との契約時にパワーバランス的に強気にでれないということもあるので、大手のほうが安心できます。

正社員と同等の待遇

エンジニアの常用型派遣だと、いろいろな企業に派遣される可能性があるため、給与は一般的な正社員より高くしてもらえることが多いです。
常用型派遣のデメリットを補えるだけの待遇を提示してくれるかも、会社選びのポイントです。

内定の時期

常用型派遣の場合、正社員や契約社員として入社することが多いですが、派遣会社によってはエンジニアと派遣先の企業との商談が成立したタイミングで内定を出すいうこともあるようです。
入社の時期や、派遣先の企業にはいつから入るのかは、きちんと面接時に話しておきましょう。

フリーランスでも充実した福利厚生が受けられる

常用型派遣で働くエンジニアは、フリーランスになるのが不安だからという人もいるかもしれません。
フリーランスだと各種保険や税金等を自分で払わないといけないデメリットはありますが、最近のフリーランス案件を紹介してくれるエージェントは福利厚生も充実しているところが多いです。
報酬額を含めトータルに考えて、エンジニアが常用型派遣で働くならフリーランスになってしまったほうが良いのではと思います。
まずはフリーランスのエージェントに登録して、どんな案件でどれくらいの報酬をもらえるのかだけでもチェックしてみてはいかがでしょうか?

フリーランスエンジニアおすすめエージェント

まとめ
  • エンジニアの派遣は大きく「登録型派遣」と「常用型派遣」の2つに分けられる
  • 登録型派遣は社員やフリーランスと比べてメリットもあるが、総合的に見てあまり良い働き方とは言えない
  • 企業に派遣される働き方でも良いなら、福利厚生も充実しているフリーランスのエージェントを使うがおすすめ