【エンジニア】フリーランス案件と派遣の報酬(給料)徹底比較

このサイトでは、エンジニアのいろいろな働き方を提案していますが、フリーランス案件を受注するのと派遣社員として働くのではどれくらい報酬(給料)に差が出るのでしょうか。
エンジニアのスキルによって、報酬(給料)は変わってきますが、週5日40時間稼働した場合の平均的な報酬(給料)例をプログラマー/SEとWEBデザイナー/ディレクターに分けてご紹介します。

フリー
派遣よりフリーランスで働くほうが難易度は高いけど、もらえる金額は多い気がするなー
先生
具体例を出して、フリーランス案件と派遣の報酬(給料)を計算してみます。

フリーランス案件と派遣の報酬(給料)例

プログラマー/SEのフリーランス案件例

プログラマー/SEのフリーランス案件(週5日常駐)は、報酬が60〜70万円位のものが一番多いので、ここでは月の報酬を65万円とします。
そうすると、年収は65万円×12ヶ月=780万円になります。

プログラマー/SEの派遣案件例

一方で、プログラマー/SEの派遣の仕事は、時給で2,000〜3,000円位のものが一番多いので、ここでは時給を2,500円とします。
月によってバラつきはありますが月に20日働いたとすると、年収は2500×8時間×20日×12ヶ月=480万円になります。

WEBデザイナー/ディレクターのフリーランス案件例

WEBデザイナー/ディレクターのフリーランス案件(週5日常駐)は、報酬が50〜60万円位のものが一番多いので、ここでは月の報酬を55万円とします。
そうすると、年収は55万円×12ヶ月=660万円になります。

WEBデザイナー/ディレクターの派遣案件例

WEBデザイナー/ディレクターの派遣の仕事は、時給で1,500〜2,500円位のものが一番多いので、ここでは時給を2,000円とします。
月によってバラつきはありますが月に20日働いたとすると、年収は2000×8時間×20日×12ヶ月=384万円になります。

フリー
やっぱりプログラマーもデザイナーも、年収にすると結構金額に差が出てくるね。
先生
そうですね。ただ、派遣社員として働くメリットもあるんですよ。

上記の計算でいくと圧倒的にフリーランスのほうが稼げることになります。
ただ、派遣社員として働くと、登録した派遣会社の福利厚生を受けることができます。

お金イメージ

派遣社員が受けることのできる福利厚生は?

健康保険

雇用契約期間が2ヶ月を超える場合で、勤務日数と勤務時間が派遣先企業社員の4分の3以上あれば、登録した派遣会社の健康保険に加入することができます。
年齢や住んでいる地域にもよりますが、年収500万円の場合、月の健康保険料は3万円から35,000円程度になることが多く、派遣で働くと派遣会社がその半分の1万数千円を負担してくれます。

厚生年金保険

厚生年金保険も健康保険と同じく、雇用契約期間が2ヶ月を超える場合で、勤務日数と勤務時間が派遣先企業社員の4分の3以上あれば、登録した派遣会社の厚生年金に加入することができます。
フリーランスになった場合、厚生年金から国民年金に切り替えるのが一般的ですので負担額は減ります。
ただ、厚生年金に加入しておけば将来もらえる年金が多くなり、派遣で上記の条件を満たしていれば派遣会社が厚生年金の半額を負担してくれます。
厚生年金保険は給与に対して18.3%ですので、月の給与が40万円の場合、72,000円になり、その半分の36,000円を派遣会社が負担することになります。

雇用保険

フリーランスだと雇用保険に加入することはできませんが、派遣社員は「1週間の所定労働時間が20時間以上」と「31日以上の継続した雇用が見込まれること」の条件を満たしていれば雇用保険に加入することになります。
万一、失業した場合でも失業保険を受けることができます。

保険の金額イメージ

労災保険

労災保険とは業務中または通勤中のケガや病気に対して保険給付を行う制度ですが、派遣社員の場合は派遣会社が保険料を負担してくれますが、フリーランスは保険の適用外です。

定期健康診断

派遣会社によっては福利厚生の一環として、定期的に健康診断を受けることもできます。

有給休暇

6ヶ月間継続勤務し、全労働日の8割以上出勤すると派遣社員でも有給休暇を取得できます。
有給休暇は1年目は10日の付与ですので、時給2,500円の8時間の仕事の場合、20万円分の価値があるといえます。

産休・育休

派遣会社によって、産休・育休をとることができます。

スキルアップ支援

エンジニア資格取得支援制度や提携スクール割引など、派遣会社によってエンジニアのスキルアップの支援制度があります。

宿泊施設、レジャー施設等の特別優待

派遣会社によって異なりますが、日常生活や旅行、レジャーで利用する店舗の優待割引を受けることができます。

フリー
派遣社員でも正社員並みに福利厚生を受けることができるんだね。
先生
特に、フリーランスで働くことに比べて、健康保険、厚生年金保険、有給のメリットが大きいですね。

報酬(給料)と福利厚生の両方を見て、どっちが良いのかを考える

前述のとおり、フリーランスと派遣社員では報酬(給料)は圧倒的にフリーランスのほうが良いことが多いです。
ただ、収入によっても変わってきますが、派遣で働くと健康保険と厚生年金保険の合計で、月に5,6万円は派遣会社が負担してくれることになります。
有給休暇やその他の福利厚生などを含めると、年間100万円程度の福利厚生を受けられることになるかもしれません。
特に、産休・育休を将来的に取ることになるという人は、派遣で働くメリットは大きくなるでしょう。

フリー
それでもやっぱりフリーランスの高い報酬は魅力的だね。
先生
そうですね。エンジニアによってスキルや希望する働き方は違ってくるので、フリーランスのエージェントと派遣会社と両方登録して、案件や福利厚生について聞いてみるというのもいいかもしれません。

フリーランス案件か派遣か迷っている人は、このサイトで、エンジニアにおすすめのフリーランスエージェントと派遣会社をランキングにしているので、参考にしてください。

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まとめ
  • 一般的に、派遣とフリーランスだとフリーランスのほうが稼げる案件が多い
  • 派遣社員はフリーランスと比べると福利厚生がしっかりしている
  • 迷ったらフリーランスエージェントと派遣会社の両方に登録して案件や報酬(給料)について聞いてみる