フリーランスで働くエンジニアにとって、どんな案件を受注するかはとても重要です。
できれば仕事内容や報酬などの条件が、自分の希望に合っている案件を受注したいと思うでしょう。
ここでは、フリーランスエンジニアが希望に合った案件を受注する方法をご紹介します。


フリーランスエンジニアが好条件の案件を受注するためにやるべきこと
できるだけ早めに案件探しをする
自分に合った良い案件と巡り合うにはタイミングもありますが、早くから準備して動き出すことに越したことはありません。
仕事の契約が終了する2ヶ月前くらいには、次の案件を探し始めたほうが良いでしょう。
また初めてフリーランスになる人は、3ヶ月前くらいからどんな案件があるのかだけでも見ておくことをおすすめします。
フリーランスエンジニアの案件紹介サービス等で案件の詳細を見ると、報酬と要求スキルが書かれているので、自分のスキルだとどのくらいの報酬がもらえるのかがわかると思います。
エージェントに複数登録して、自分のエンジニアとしての価値を知る
フリーランスエンジニアにとって、案件探しにはエージェントを使うことは必須です。
登録者の希望に合った案件紹介はもちろんですが、コーディネーターの方が業界の情報や、キャリアプランも相談に乗ってくれます。
また、客観的にエンジニアとしてのレベルがどれくらいかということも教えてもらえます。
ここで重要なのが、できるだけ多くのエージェントに登録することです。
エージェントによって持っている案件や強みを持っている分野も変わってきますので、できるだけ好条件の案件を見つけたいなら少なくとも3〜4社程度は登録しておくことをおすすめします。
フリーランスエンジニア向けおすすめエージェント
たくさんの案件にエントリーする
エージェントに登録したら、コーディネーターから希望に近い案件を紹介してもらえます。
また、自分で案件を検索してエントリーすることもできるので、しっかり自分でも案件を探しましょう。
参画時期に余裕がある場合は、ちょっとスキルが足りないくらいでも、どんどんエントリーしてみても良いかもしれません。
目安としては10案件ほどエントリーしてみて、1つでも商談希望の連絡をもらえたらOKです。
もし10案件エントリーしてすべて企業側から見送られた場合は、少し希望条件を低くするか、別のエージェントに登録してみると良いでしょう。
実際に商談をして話を聞くと、案件を探す際に見た案件詳細とは、仕事内容や企業のイメージが違うことも多々あるので、ある程度間口を広げてエントリーしてみるというのがポイントになります。


エージェントによっても持っている案件が違うので、複数のエージェントから案件を紹介してもらうことが大切です。
商談の対策をする
エンジニアのフリーランス案件の場合は、それまでの経歴とスキルが重視されるので、商談までこぎつければ案件受注の確率はかなり高くなります。
とはいっても、商談では人柄ややる気なども見られますので、しっかりと対策をしたいところです。
どういう人材を企業側が欲しがっているのかを確認
案件の詳細を見直し、どういう人材を企業側が欲しがっているのかを考えておくことが大切です。
商談の際に、技術的にできないものをできると言ったり嘘をつくのはNGですが、多少企業側が求める人材に近づくような受け答えは時には必要です。
また、エージェントによっては企業の組織やサービス、どんな人材が欲しいのか等、詳しい情報を持っていることも多いので、商談前にエージェントの担当の方にいろいろ聞いておくと良いです。
商談先の企業のHPやサービスはチェックする
商談の際に話題に上がることも多いので、商談先の企業のコーポレートサイトや主要サービスはチェックしておきましょう。
アピールできるポートフォリオの作成
エンジニア(デザイナーの場合は特に)が商談をする際に、今までの経歴をポートフォリオにまとめておくのは必須です。
商談時はノートPCやタブレット、印刷したもののいづれかを持っていくことになります。
経歴やポートフォリオの説明は一番のプレゼンの場と言ってもいいので、しっかり今までの経歴やスキルをアピールできるようにしておくことが重要です。
商談時によくされる質問
- 経歴を交え自己紹介をしてください。
- 将来どうなっていたいですか?
- ご自身の強みと弱みを教えてください。
- この案件のどんなところに興味をもちましたか?
- 何か質問はありますか?
上記の質問は必ずといっていいほど聞かれる質問ですので、できれば商談先の企業に合わせて回答を考えておくと良いでしょう。
話すのが苦手な人は、流暢でなくてよいので丁寧に話すことを心がけましょう。
また、「何か質問はありますか?」という質問で、特にありませんという回答は良くないので、最低でも3つ程度は質問を準備しておくと良いです。
案件を受注した際は一緒に働くことになるわけなので、一緒に働きたいと思わせるような態度で商談に臨むことが大事です。
報酬やその他の条件が良くなるように交渉する
商談で企業側がお願いしたいという形になった場合、報酬金額や作業期間、月の作業時間(精算幅)等の条件が提示され、エンジニアと企業側で条件のすり合わせに入ります。
エージェントを利用する場合は、通常、報酬金額の交渉はエージェントが行います。
事前におおよその希望報酬額をエージェントに伝えてあると思うので、それをもとに商談は進んでいますが、商談後、商談の感触や自分がどれくらい受注したいかによって、希望報酬額をエージェントに再度伝えるとよいでしょう。
だめもとで少し多めの報酬金額を希望として伝えるのもありです。
報酬に関しては、エージェントは企業から支払われる金額の何割かはマージンでとっていますし、企業側も最初に提示した額より多く出せる場合もあるので、数万円程度は最初の提示額より上乗せしてもらえることも少なくありません。
また、報酬金額が税込みか税抜きかでも支払われる金額は大きく変わってきますので、必ず確認しておきましょう。
複数の案件の商談をする
企業側から契約条件の提示をもらって、悪くはないけど他の企業とも商談をしてみたいという場合は、一旦保留することになります。
保留できる期間は、案件によって変わってくるので、必ずエージェントに相談して保留期間を企業側と調整してもらいましょう。
その間に気になる案件の商談を進めて、一番自分の希望に合った案件を受注するというのが賢い進め方です。
要はたくさんの案件の話を聞いた上で、その中からこちらが選ぶ形に持っていければ良いのです。
また、企業側も欲しいと思う人材は他の企業に取られたくないので、商談当日にエージェント経由で契約条件を提示することもあります。
その際は即決を求められているので、その分多めの報酬額を希望しても通る可能性は十分あります。


- 複数のエージェントに登録して、たくさんの案件にエントリーする
- ポートフォリオや案件発注元の企業研究、想定される質問の回答はしっかり準備しておく
- 企業側から契約条件提示される案件(内定)を複数獲得できるようにする
- 条件面や報酬が少しでも良くなるようにエージェント経由で交渉してみる