【フリーランスエンジニア】客先常駐案件のよくある疑問にお答えします!

フリーランスに興味があるけど、実際のところどのように働いてどれくらいの報酬がもらえるかわからないエンジニアも多いはず。
ここでは、はじめてフリーランスになる人にもおすすめな客先常駐案件(社員と同じように契約した企業で働く案件)のよくある疑問について、お答えしていきます。

フリー
客先常駐エンジニアってワードは聞くことあるけど、よくわからないことも多いな。
先生
以下のQ&Aを参考に、常駐案件の疑問を解决しましょう!

客先常駐案件のよくある疑問 Q&A

契約について

客先常駐案件の契約

Q.そもそも客先常駐案件って何?

自宅等ではなく、契約先の企業内で働く案件のことを言います。
フリーランスの場合は、社員としてではなく業務委託として働きます。
その際、何か仕事の成果物を提出して報酬をもらうのではなく、時間によってその対価を得る「準委任契約」が結ばれることが多いです。

Q.契約はどういうふうにするの?

客先常駐案件を受注するには、ほとんどの場合エージェントを通すことになります。
エンジニア向けのフリーランスの案件を紹介してくれるだけではなく、企業との契約の締結や報酬の交渉、トラブルがあった際の仲裁などをしてくれます。
報酬金額の交渉はエージェント経由で行うことがほとんどなので、自分の希望の金額はエージェントに予め伝えておきましょう。

Q.どれくらいの契約期間が普通なの?

その案件によって異なりますが、客先常駐の場合は長期のものが多いです。
契約期間は3ヶ月程度が一般的で、エンジニアと企業側の同意があれば延長していくという形です。
1年以上同じ企業で働くということも珍しくありません。
エンジニア側からの希望も出せるので、はじめてで不安がある人などは1ヶ月など短い期間の契約にするとよいでしょう。

Q.仕事がない期間を作りたくないんだけど…

安定した収入を得るためにも、契約期間が終わったらすぐに次の仕事を受注したいというエンジニアも多いと思います。
ほとんどの場合、契約終了の1ヶ月前にはエージェントからその旨を伝えられるので、そこから次の案件を探すことができます。
より多い案件の中から自分に合った仕事を探すためにも、複数のフリーランスエージェントに登録しておくことをおすすめします。

Q.面接はあるの?

フリーランスエンジニアの客先常駐案件の場合、顔合わせの場のことを面接ではなく商談といいます。
この商談では、企業側は主にエンジニアのスキルや人柄を、エンジニアは仕事内容や企業の雰囲気といったことを確認します。
その際には、ほとんどの場合エージェントも同席することになります。
商談についてはフリーランス案件で企業との商談ってどういうもの?でも説明しているので参考にしてください。

働き方について

客先常駐案件の働き方

Q.好きな時間に働けるの?

契約先の企業にもよりますが、一般的には正社員と同じ時間に働きます。
ですので、9:00〜18:00とか10:00〜19:00とかが多いです。
ただ、フレックスタイムを導入している企業やリモート作業も認めている企業もあるので、ある程度時間的に自由な働き方をできることもあります。

Q.残業はあるの?

これも企業によりますが、残業が全く無いか、忙しい時期には多少残業してそれ以外は定時に帰れるところが多いです。
特に常駐案件は大手企業が多いので、1日に2時間以上残業するところはほとんどないです。

Q.休憩はいつとるの?

常駐先の正社員と同じになることが多いです。
好きな時間にお昼休憩をとれるなら、業務委託でも同じように休憩にいけます。
12時〜13時など決められた時間があるなら、それに合わせることになります。
タバコやその他の休憩も同様です。

Q.遅刻や早退はできるの?

何か理由があれば、遅刻や早退も問題ありません。
ただ、もちろん無断での遅刻や早退はNGで、だいたいエージェントと常駐先の企業にきちんと連絡を入れることになります。
体調不良や急用が合った場合は仕方ないですが、遅刻や早退、欠勤の報告は何日前に報告・申請しなければいけないなど、企業によってはルールが厳しいこともあるので、注意が必要です。

Q.服装は?

常駐先の企業に合わせることになることが多いです。
ほとんどの場合、オフィスカジュアルでOKです。
ベンチャー企業や職種がWEBデザイナーの場合はラフな服装でも大丈夫なところも多いですが、SIerやSEの職種の場合、スーツ着用を求められることもあるので服装が気になる人は事前に確認しておきましょう。

Q.PCは貸してくれるの?

業務委託といえ、常駐案件の場合はほとんどの企業が仕事上で使うPCを貸してくれます。

仕事内容について

客先常駐案件の仕事内容

Q.業務委託で働くのははじめてなんだけど…

エンジニアとして実務経験があるなら、業務委託といってもそれほど心配する必要はありません。
ただ、業務委託の場合は、ある程度即戦力として期待されていることもあるので、そこは頭に入れておきましょう。
また、常駐先の企業ごとに仕事のやり方が違うので、まずはそこに合わせた働き方ができるようになることが大切です。

Q.仕事はいろいろ教えてくれるの?

フリーランスのエンジニアとして企業に常駐するわけですから、即戦力としてそれなりのスキルは求められることが多いです。
ただ、契約時の商談で話したレベル以上の作業を任された場合は、現場でもその旨を伝え、わからない箇所は聞いてもよいでしょう。
自分でも学習する姿勢も必要です。
また、企業ごとの作業ルールであったり、その他の決まりごとについてはしっかり聞いてから作業に取り掛かりましょう。

Q.他の人と関わることはあるの?

エンジニアの客先常駐案件の場合、社員や他の業務委託、派遣社員などと一緒に働くことは非常に多いです。
社員として働くときと同じようにチームで動くことがほとんどなので、他のスタッフとは関わりがでてくるでしょう。

Q.打ち合わせや会議には参加するの?

仕事上の打ち合わせやミーティングには、業務委託でも参加します。
ただ、社員のみの朝礼や会議なども企業によってはあるので、そういったものには業務委託は参加しなくてOKです。

Q.仕事上のルールはある?

企業によって仕事上のルールが様々です。
今まで働いてきた会社とルールが全く違うということも珍しくありません。
エンジニアの場合は特に、ルール違反が重大なミスに繋がることも多いので、はじめはしっかりとルールや注意点を聞いてから仕事にとりかかりましょう。

報酬(給料)と精算幅について

客先常駐案件の報酬(給料)と精算幅

Q.客先常駐案件は稼げるの?

客先常駐案件は単価が高く設定されていることが多く、プログラマやネットワークエンジニアなら月70万円、WEBデザイナーなら月55万円以上の案件も多いです。
さらに単発ではなく、長期案件が多いので安定して収入を得ることができます。

Q.精算幅って何?

精算幅というのは、1ヶ月に働かなければいけない作業稼働時間のことをいいます。
客先常駐案件を受注すると、毎月支払われる報酬とともに、精算幅も提示されます。
例えば月70万円で月の精算幅が140時間〜180時間の契約だった場合、月に140時間〜180時間までの間仕事をしたなら一律で70万円もらえることになります。
働く側にとってはできるだけ140時間に近い時間働いたほうが割がいいというわけです。
この場合、体調不良や様々な都合で140時間より労働時間が少なかった場合は、その分の報酬は引かれることになり、逆に残業が多く180時間を超える労働をした場合は、追加で報酬をもらえることになります。

Q.月ごとに営業日が違うんだけど…

業務委託の場合、月の精算幅が決められていますが、月によって祝日等で営業日(企業に行って働く日)は違ってきます。
営業日が少ない日はなるべく休みを取らないなど、精算幅の範囲内の労働時間になるように調節することが望ましいです。

Q.報酬の支払いはどうなるの?

客先常駐案件はほとんどがエージェント経由になるので、毎月何%かのマージンをエージェントは取ることになります。(エージェントや案件によっても変わってきます。)
ですので、エンジニアに支払われる報酬は、まず常駐先の企業からエージェントにいき、そこからマージンを引かれてエンジニアに支払われることになります。
エージェントによってまちまちですが、月末締めで翌月か遅くても翌々月にはエンジニアに振り込まれることになります。

Q.精算幅の範囲まで働いたら休みをとってもいいの?

業務委託で働く場合は有給はないので、用事があったり体調が悪かったら、もちろん仕事を休むことはできます。
そして契約時の精算幅の時間だけ働けば、当然、指定の報酬をもらえます。
ただ、担当している仕事の状況を見て、忙しかったらあまり休みを取らないなど、常駐先の企業に協力的な姿勢も必要です。

Q.毎日の作業時間はどこに記入するの?

それぞれのエージェントによって作業表をプリントアウトして毎日の作業時間を記入したり、オンラインで作業時間を記入したりすることになります。
それを常駐先の企業の担当の方にチェックしてもらい、指定日になったらエージェントに提出する場合が多いです。

その他

Q.はじめて常駐先の企業にいくときはどんな感じ?

はじめて業務委託として企業に入る(一般的には入場といいます)時は、どのような職場なのか緊張しますよね。
大抵の場合は、案件を紹介してくれたエージェントのスタッフが初日は一緒に企業に行ってくれることが多いので安心してください。

Q.派遣と何が違うの?

フリーランスとして企業に常駐しているのと、派遣社員として企業で働くのとでは似ているようで契約内容は異なることも多いです。
こちらのページで詳しく解説していますので是非参考にしてください。

Q.社会保障はあるの?

フリーランスとして客先常駐案件を受注した場合、厚生年金や健康保険などの社会保障はありません。
自分で国民健康保険や国民年金に加入することになります。
ただ、常駐先企業の福利厚生は一部利用できることもあります。
また、エージェントによっては充実した福利厚生サービスを利用することができるので、エージェント選びの一つの基準にすると良いかもしれません。
【フリーランスエンジニア】福利厚生が充実しているエージェント4選

エージェントについて

フリーランスエージェント

何か問題があったらどうするの?

自分の思っている仕事内容と違ったり、労働時間が長い、社内に嫌な人がいるなど、問題点や疑問点があった場合は必ずエージェントに相談しましょう。
企業によって働き方は様々なので、合わない職場というものはでてきてしまうものです。
基本的には契約期間は守ることが原則ですが、どうしても続けられない理由があれば、エージェントに相談して対応してもらうとよいでしょう。

どこのエージェントを使っても同じじゃないの?

どこのエージェントを使うかでエンジニアの報酬、待遇はかなり変わってきます。
エージェントによって保有しているフリーランス案件数も違いますし、案件の質も違います。
また、同じ企業の案件でもエージェントによって報酬は異なります。
エンジニアのスキルや強みを企業側に伝えて、報酬を高く設定してくれるのは良いエージェントです。
また、契約を結んで働いている期間や、契約が終わって次の案件を探す時のフォロー体制もエージェントの良し悪しがでます。
理想なのは、フリーランスになった時点で、複数のエージェントに登録して、良い案件を紹介してくれて信頼できそうなエージェントから仕事を受注するのがよいでしょう。

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これを読めばエンジニアの客先常駐案件のイメージがつくね!
先生
そうですね。常駐先の企業によって仕事内容や雰囲気に大きな差があるので、いろいろな案件を紹介してもらい、できるだけ自分に合った案件を見つけられるようにしましょう。